何という暑さ。

外を歩いているだけで 後から後から汗が滲み出てくる。

鞄の中のペットボトルも

見事にノートや書類を駄目にしてくれる。

いつもは憂鬱な電車も、この季節ばかりは囁かな涼みと癒やしを与えてくれる。


そして 肌が焼ける。

こんがりと。

トーストの様に。

いや 嘘

夢みた

これが焼けない。

生来、焼けない体質で

男として生まれた以上、これは結構な無念です。

意図して焼いても

赤くなって それで終わり。

時が来て皮が剥けると、前より更に白くなって感じるし

たまに腕の裏とか 若干透き通っているし

学生時代いつも、夏休みが明けて

黒くなった姿で学校に顔を出す仲間を羨ましがったものだ。

20才までに何度となく日焼けを試みたが

結局、全敗だった。

やっぱり男は 黒い肌に憧れるんだよな。

松崎しげる

とまでいかないけれどさ。

それでも「黒ブーム」が過ぎ去ってからは、

以前程のコンプレックスを感じずに過ごせている。

"再来"は無い事を願うばかりである。



最近、蝉の亡骸を路面でよく見かける。

地上に出て約2週間の命を

彼等は120%の力で駆け抜ける。

そして見事に有終の美を飾り

終わりは 多分どんな生物よりも潔い。

正に 侍だと思う。


墓参りに訪れた時、水道の脇で1匹死んでいた。

蝉も、由緒ある墓地を死に場所に選べたならばそれは

1つの「名誉」なのかも知れない なんて

ふと 思ったりもした。